2016年5月24日火曜日

結局は使う人間次第… (その2)

オリンパス・ペンFTを使っていてイイ点はフィルム代が半分で済む点!!!
カメラ自体もレンズも小さくて持ち運びや取り回しが楽な点!!!
なんだけれど、使っているうちに悪い点も… と言うより、メリットがデメリットになることがよく判ってきた。

ハーフサイズとは普通のフィルム36mm✕24mmの画面サイズを半分にして使うことでフィルムを倍に使っちゃおう!! と云うエコなカメラ。
元々は高度成長期のまだ貧しい日本にフィットしたカメラを標榜してオリンパスが若い技術者育成のために作らせたカメラが元になって発展させてきたカメラ。
しかしハーフサイズな悲しさ… フルサイズカメラと同じ大きさに写真を引き延ばすとどうしてもその分画質が劣ってしまう…
友達が撮ったミノルタのカメラや、キャノンのカメラが写した写真より画質が見劣りしてしまう。
また、横方向36mmが半分の18mmになるので通常にカメラを構えると写真は全て縦位置…
横位置の写真を撮るには常にカメラは縦位置で構えなくてはならないので意外と操作性が悪い。
と、そんなこんなの理由をつけて父親が買った新しいカメラ、オリンパスOM-2を借り出すようになっていくのであったw


メーカーのオリンパスもハーフサイズカメラの限界を当然のように認識していて、既にこのOM-2の前にOM-1と云うカメラを発売して好評を得ていました。
OMシリーズはフルサイズの35mmカメラで今までのカメラの三悪と言われていた「重い」「大きい」「音が大きくショックが大きい」を排除し、カメラを重厚長大から短小軽薄に導いたカメラです。
実際に友達のキャノンのカメラと比べると一回り小さく、それでいて小さすぎず、人間工学に基づいたスイッチ、ボタン、ダイヤル配置でとても使いやすいカメラでした。
しかし、ヘビーデューティーが第一のプロカメラマンからはあまり評価は高くなかったようです。
やはり短小軽薄は壊れやすいと云うイメージが先に立ち、まずは「しっかりと画が残る」と云う事が第一のプロには敬遠されたんだと思います。

それでも中学生にとっては最新の電子制御されたカメラらはまさにお宝!!!
毎回父親を拝み倒して写真を撮りまくりましたw

この頃、カメラ、写真付きの中学生、高校生はキャノンが発売した「AE-1」「A-1」と云うカメラにゾッコンでした。
「連射一眼」と云うコピーのCM、「カメラロボット」と云うコピーのCM、今でもそうですがキャノンは販売戦略が上手だった…
実際は各メーカーの中級機以上では当たり前の機能でも、それを初めて知った小僧共は今で云う中二病のようにこぞってキャノンのカメラを買い漁り、「OM-2?、だっさ!!」と云う侮蔑の眼差しを投げかけてくれ、「ふんっ!!! 写真はウデだっ!!!」とまるで天につばを知るかのような発言を小生にさせまくっていたのでした…(-_-;)

(その3に続く)

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